タントは軽スーパーハイトワゴンらしい広さとスライドドアの使いやすさが魅力ですが、日常で使う小物、子ども用品、洗車道具、車中泊アイテムまで積み始めると、見た目以上に置き場所の悩みが増えやすい車でもあります。
とくに内装収納DIYを考える人は、市販の車内収納グッズを追加するだけでは足りず、タントの広い天井高や荷室まわりを生かして、もっと自分の使い方に合う収納を作れないかと考えるはずです。
ただし、車の収納DIYは家具作りと違って、走行中の振動、急ブレーキ、乗り降りの動線、視界、安全装備との干渉まで考えないと、便利さより使いにくさが先に立ってしまいます。
そこで本記事では、タントの収納DIYで最初に押さえたい結論から、施工前の採寸、作りやすい収納案、素材の選び方、やりがちな失敗、安全確認まで、車のカスタムと車内の実用性を両立しやすい流れでまとめます。
タントの収納DIYは“軽い・外せる・邪魔しない”設計が成功の近道
タントの収納DIYでいちばん大事なのは、たくさん積める形を目指すことではなく、軽い物を無理なく収め、必要なときだけ使え、普段の乗り降りや運転を邪魔しない状態を作ることです。
現行タントの公式情報を見ると、もともと助手席側の大型インパネトレイ、前席ドアポケット、後席クォータートレイ、デッキサイドのユーティリティフック、格納式シートバックテーブルなど、純正でも役割の違う収納が複数用意されています。
そのためDIYは、純正収納を置き換える発想より、純正で足りない一時置きや軽量物の待機場所を補う発想で進めたほうが、見た目も使い勝手も崩れにくく、完成後に後悔しにくくなります。
まずは純正収納の役割を使い切る
タントの収納DIYをうまく仕上げる人ほど、最初から棚を増やすのではなく、純正収納が何を受け持つべきかを先に整理しています。
現行タントのダイハツ公式の室内空間ページでは、運転席側のインパネアッパーボックス、助手席側の大型インパネトレイ、前席カップホルダー、後席クォータートレイ、デッキサイドのユーティリティフックなどが案内されており、日常品を分散しやすい土台はもともと備わっています。
ここを無視してDIY収納だけに頼ると、ティッシュ、充電ケーブル、ウエットシートのような毎回触る物まで追加収納へ入れることになり、結果として取り出し回数が多い場所ほど使いづらくなります。
先に純正側へ常備品を割り振り、そのうえでDIY側にはサンシェード、ブランケット、着替え、子どもの遊び道具のような使用頻度が中程度の物を入れると、車内の散らかり方が一気に穏やかになります。
つまり収納DIYの第一歩は、増設ではなく役割分担であり、既存装備を使い切った後に不足分だけを足す姿勢が、タントの広さを生かす近道です。
車内の移動線を残す配置にする
タントは室内高が高く、前後席の行き来がしやすいことが魅力なので、収納を作るときも物を置く面積より人が動ける道を優先するべきです。
現行モデルの公式情報では、運転席ロングスライドや助手席ロングスライドによって車内移動のしやすさが特徴として示されており、この自由度を潰すようなセンター足元収納や大きな床置きボックスは、便利そうに見えて実用性を落としやすくなります。
とくに子育て用途や送迎で使うタントは、後席へ手を伸ばしたり、荷物をいったん室内で受け渡ししたりする場面が多いため、通路が少し狭くなるだけで日々のストレスが増えます。
そのためDIY収納は、足元よりも背面、側面、上部、荷室端のような“空いている面”を使う発想が向いており、座る場所と動く場所は最後まで残すのが基本です。
収納量を増やしたい気持ちが強いと中心部へ箱を置きたくなりますが、タントでは中心を空けるほうが、結果として車全体を広く使えるようになります。
軽い物は上へ重い物は下へが基本
天井付近や窓上にネットを張りたくなる人は多いですが、上側の収納は便利さと引き換えに、落下、視界、圧迫感というリスクを抱えやすい場所です。
だからこそ、上に載せるのはサンシェード、ブランケット、薄手の衣類、折りたたみバッグのような軽くて柔らかい物に限定し、工具、モバイル電源、飲料、洗車用品のような重い物は必ず床側か荷室下側へ回すべきです。
重量物を高い位置に置くと、振動で揺れやすいだけでなく、固定のために強いテンションをかける必要が出て、内装への負担や異音の原因にもつながります。
反対に、重い物をシート下や荷室ボード下の低い位置へ集めると、走行中の安定感が増し、急ブレーキ時の前方飛び出しも抑えやすくなります。
収納DIYの満足度は見た目の派手さではなく、揺れない、落ちない、邪魔しないという当たり前を守れるかで決まるので、軽い物は上、重い物は下という原則は外さないほうが安全です。
脱着できる固定方法を先に決める
車内収納DIYは完成形のデザインから考えがちですが、実際には何で固定するかを先に決めたほうが失敗しにくくなります。
なぜならタントは日常使いとレジャー使いの差が大きく、毎日同じ荷物を積むとは限らないため、常設収納より外せる収納のほうが使用頻度に合わせやすいからです。
結束バンド、面ファスナー、ゴムバンド、バックル付きベルト、既存フックへの吊り下げなど、脱着できる固定にしておけば、掃除や点検のときもすぐに戻せて、模様替えにも対応しやすくなります。
逆に、強力接着剤や大きなビス留めで内装へ固定すると、位置が気に入らなくてもやり直しにくく、売却時や原状回復の面でも負担が大きくなります。
最初から“外せる状態が完成形”という考えで設計すると、DIY初心者でも挑戦しやすく、失敗しても修正しやすい収納を作れます。
最初に決めたい収納ルール
収納DIYを始める前に、自分のタントで何をどこへ置くのかを短いルールにしておくと、作る途中で迷いにくくなります。
ルールがないまま作業を始めると、空いている場所にとりあえずポケットを増やす形になり、完成後に用途が重なって片づけが逆に難しくなります。
- 毎日使う物は純正収納へ入れる
- 軽い物だけを上側へ載せる
- 床に直置きする物を増やさない
- 運転席まわりへ後付け品を寄せすぎない
- 外せる固定方法を優先する
- 見えにくい場所ほど中身を限定する
この程度の簡単なルールでも、DIY後の運用が安定し、家族で車を共用するときにもどこへ戻せばよいかが伝わりやすくなります。
収納は量より再現性が大事なので、誰が使っても同じ位置へ戻せる設計に寄せるほど、タントの車内は散らかりにくくなります。
後席と荷室は用途別に分ける
タントの収納DIYでありがちな失敗は、後席も荷室も“余った物を入れる場所”として扱い、どちらにも同じ種類の荷物を混在させてしまうことです。
後席側は乗員が触れる場所なので、ティッシュ、子ども用品、タオル、充電用品など、停車中や乗車中に手が届くと便利な物を中心にすると使いやすくなります。
一方で荷室側は、靴、洗車道具、工具、予備バッグ、アウトドア小物など、取り出す頻度がやや低く、多少奥まった位置でも困らない物を受け持たせるほうが整います。
この線引きが曖昧だと、後席背面ポケットへ重い物を詰め込みすぎたり、荷室の隅へ頻繁に使う小物を入れて毎回探したりする状態になりやすくなります。
用途でエリア分けしておけば、収納量が同じでも探す時間が減り、タントの広さをただの空間ではなく使いやすいレイアウトへ変えられます。
避けたいNG配置
収納DIYは工夫の幅が広いぶん、見た目は便利でも実走行では不便になりやすい配置がいくつかあります。
とくにタントは乗降性の良さが魅力なので、開口部、足元、スライド、視界のどれかを潰す配置は優先して避けるべきです。
| NG配置 | 起きやすい問題 | 見直しの方向 |
|---|---|---|
| 前席足元の床置き箱 | 操作の妨げ | 後席下か荷室下へ移す |
| 重い物を天井近くへ収納 | 落下と揺れ | 軽量物専用にする |
| 後席の膝前へ大型ポケット | 着座性の低下 | 背面薄型へ変更する |
| 窓を覆う大型メッシュ | 圧迫感と視界低下 | 面積を小さく区切る |
| 内装へ強接着で常設 | やり直しにくい | 脱着式へ寄せる |
NG配置を先に知っておくと、作る前から“やらない選択”が増え、無駄な材料費や作業時間をかなり減らせます。
収納DIYは足し算だけでなく引き算も大切なので、置ける場所ではなく置いても困らない場所を選ぶ意識が、仕上がりを大きく左右します。
施工前に測る場所を押さえる

タントの収納DIYは、アイデアそのものより採寸の精度で完成度が変わります。
軽自動車は数センチの差が体感の大きな差になりやすく、スマホホルダーや小物トレイのような市販品ならごまかせても、棚やネットを自作すると、幅、高さ、座席の可動域を外した瞬間に使いにくくなります。
現行タントの公式諸元と実車で測るべき場所を分けて考えると、DIYの再現性が上がり、ネットで見た収納例をそのまま真似して失敗する確率も下げられます。
現行タントの室内サイズを基準に考える
現行タントの主要諸元表では、室内長2,125mm、室内幅1,350mm、室内高1,370mmが示されており、軽としてはかなり余裕のある室内空間が確保されています。
この数字は収納DIYの可能性を感じさせますが、実際の作業では室内全体の寸法より、どの位置にどれだけ使える余白があるかを読むことのほうが重要です。
| 見る数字 | 公式値 | DIYでの意味 |
|---|---|---|
| 室内長 | 2,125mm | 前後の配置余力を見る基準 |
| 室内幅 | 1,350mm | 棚幅とネット幅の上限目安 |
| 室内高 | 1,370mm | 天井収納の圧迫感を読む基準 |
| ホイールベース | 2,460mm | 前後席バランスの参考 |
数値はダイハツ公式の主要諸元表で確認できますが、DIYでは内張りの曲面やシート位置の変化があるため、数字を信じすぎず実車確認を前提に考えるのが安全です。
とくに天井ネットや後席背面収納は、同じ幅でも体感の圧迫感がまったく違うので、まずは新聞紙や段ボールで仮サイズを作って当ててみる方法が向いています。
実車で測るべきポイントを整理する
実車採寸で重要なのは、空いている面積そのものより、可動する部品との距離を把握することです。
タントはスライド、リクライニング、ウォークスルーなど動く部分が多いので、静止状態だけ見て採寸すると、実際に使ったときに干渉が起きやすくなります。
- 前席を一番後ろへ下げたときの背面余白
- 後席をスライドしたときの荷室変化
- 天井から頭までの体感距離
- スライドドア開口部との重なり
- シートベルトの通り道
- 荷室ボード下の深さ
この確認をしておくと、使えると思っていた場所が実は可動域だったという失敗を防ぎやすく、作った収納をすぐ外す事態も減らせます。
採寸はメジャーだけでなく、マスキングテープで実際のサイズを貼って可動チェックまで行うと、数字だけでは分からない圧迫感や乗り降りのしにくさまで見えてきます。
グレード差と年式差を見落とさない
タントは世代やグレードで内装の細部が異なるため、ネット上で見つけたDIY例が自分の車へそのまま当てはまるとは限りません。
現行型でも純正装備の有無や形状差があり、さらに旧型では収納形状、内張りの厚み、シートまわりの処理が違うため、同じ“タント用”でも固定位置が合わないことがあります。
とくにLA650SやLA660Sの現行系を前提にした情報と、LA600系やL375系の実例は、見た目が似ていても取付条件が別物になる場合があるので注意が必要です。
DIYの再現性を上げたいなら、検索で見つけた実例の材料名だけを見るのではなく、自分の年式、グレード、シート仕様、純正オプションの有無まで照らしてから設計したほうが、無駄買いを抑えられます。
すぐ試せる収納DIY案を形にする
タントの収納DIYは、最初から大きな棚を作るより、小さく試して運用しながら育てるほうが失敗しにくくなります。
なぜなら、車内収納は見た目の完成度より、実際に物を出し入れした回数や、家族の動きに合っているかどうかで評価が変わるからです。
ここでは、比較的まねしやすく、しかもタントの高さや荷室形状と相性がよい内装収納DIY案を、使い方の考え方とあわせて整理します。
天井ネットは軽量物専用で作る
タントの高い室内高を生かしたいなら、最初に候補へ入るのは天井ネットやオーバーヘッド収納ですが、ここは便利さ以上に“何を入れないか”が重要です。
サンシェード、着替え、膝掛け、エコバッグのような軽くてかさばる物を逃がす用途なら相性がよく、床やシート上を圧迫せずに収納量だけを増やせます。
一方で、工具箱や飲料、モバイル電源のような重量物を入れると、揺れやたわみが増え、見た目が整っていても走行時の安心感が大きく下がります。
固定方法は突っ張り要素だけに頼りすぎず、既存の把手まわりや補助ベルトを組み合わせて、ネット面を小さく分割したほうが落下防止とメンテナンスの両立がしやすくなります。
シートバック収納は取り出しやすさを優先する
後席の使い勝手を上げたいなら、運転席や助手席の背面を使った収納DIYは効果が出やすい方法です。
ただし、ポケット数を増やしすぎると見た目がごちゃつきやすく、膝まわりの余裕まで削るため、“座っている人が片手で扱えること”を基準にしたほうが失敗しません。
- ティッシュ
- ウェットシート
- 小型ゴミ袋
- 子どもの絵本
- タブレット小物
- 薄手のブランケット
このような軽くて薄い物に用途を絞ると、背面収納は非常に使いやすくなり、後席クォータートレイと役割もぶつかりにくくなります。
反対に、硬いケースや厚みのあるボトル類を詰め込むと、着座性が下がるだけでなく、乗り降り時に足が当たりやすくなるため、収納量より取り出しやすさを優先したほうが結果は良好です。
荷室サイド収納は比較して選ぶ
荷室まわりのDIYは自由度が高い反面、作り方を間違えるとラゲージの幅やシートアレンジを無駄に削ってしまいます。
現行タントの公式情報ではデッキサイドのユーティリティフックが案内されており、ダイハツのアクセサリー情報でも荷室まわりのフック類や積載系アイテムの考え方が確認できます。
| 収納案 | 向いている物 | 注意点 |
|---|---|---|
| 側面ポケット | クロスや手袋 | 薄型にする |
| 吊り下げバッグ | 洗車小物 | 揺れ対策が必要 |
| ボード下ケース | 常備品 | 高さ確認が必要 |
| 着脱式ミニ棚 | 車中泊小物 | 荷室幅を削りすぎない |
まず試しやすいのは薄型の側面ポケットや吊り下げ式で、荷室中央を潰さずに小物の定位置を作れるため、日常使用でも邪魔になりにくい構成です。
大きな棚は見栄えが出やすい反面、普段使いでは荷物の積み替えが面倒になりやすいので、初回は小さな収納を足し、足りないと感じた位置だけを育てていくやり方がおすすめです。
素材選びで完成度が変わる

タントの収納DIYは設計だけでなく、素材の選び方で見た目、音、耐久性が大きく変わります。
同じポケットや棚でも、柔らかい素材で作るのか、板材を使うのか、固定部材を何にするのかで、車内での使い心地はかなり違ってきます。
特別な工具がなくても実践しやすいように、100均素材とホームセンター素材をどう使い分けるかを考えると、コストを抑えながら失敗しにくい仕上がりへ寄せられます。
100均素材は補助役として使う
100均のワイヤーネット、メッシュケース、面ファスナー、薄型バッグは、タントの収納DIYと相性がよい素材ですが、主役ではなく補助役として使うほうが長持ちします。
価格が手頃で試作しやすい反面、車内の熱、紫外線、振動を長く受けると変形やヘタりが出やすく、重量を支える構造材として使うには限界があります。
そのため、100均素材は仕切り、軽量物のポケット、仮組み、位置決めに使い、荷重がかかる部分だけはしっかりした板材やベルトへ任せる構成が現実的です。
最初から全部を高価な素材で揃えるより、100均でサイズ感を試してから本番素材へ置き換えると、ムダな買い直しを防ぎながら見た目も整えやすくなります。
固定部材は場所ごとに使い分ける
収納DIYでは本体より固定部材の選択が重要で、ここを雑にすると揺れ、脱落、異音の原因になりやすくなります。
タントの内装は平面だけでなく曲面も多いため、一つの固定方法ですべてを済ませようとせず、場所ごとに相性のよい方法へ分けるのが基本です。
| 固定部材 | 向く場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 面ファスナー | 軽量ポケット | 脱着しやすい |
| 結束バンド | ネット固定 | 安価で調整しやすい |
| ゴムバンド | 一時固定 | 荷物の出し入れが楽 |
| バックルベルト | 荷室収納 | 保持力を出しやすい |
| 滑り止めシート | ケース底面 | 異音対策に有効 |
面ファスナーだけで重量物を支えようとすると夏場にずれやすく、結束バンドだけで毎回外す収納を作ると使い勝手が落ちるため、用途に応じて役割を分ける必要があります。
固定方法が適切だと、見た目がシンプルでも実用性が高く、タントのように家族用と趣味用を兼ねる車でもレイアウト変更がしやすくなります。
見た目を整える仕上げを入れる
収納DIYは形ができた時点で満足しがちですが、最後に見た目と音を整える仕上げを入れると、車内の完成度が一段上がります。
とくにタントは車内が明るく、収納の縁や素材の違いが目立ちやすいので、色数を増やしすぎないことが、DIY感を出しすぎないコツになります。
- 黒かグレーで色味を寄せる
- 切断面へモールを入れる
- 接触面へフェルトを貼る
- 中身が見える場所を減らす
- ラベルで定位置を決める
こうした仕上げは派手ではありませんが、走行中のカタつき防止や家族の片づけやすさに直結するため、見た目以上に効果があります。
DIYらしさを残しつつ純正風に寄せたいなら、構造より先に色を増やさないことと、硬い素材同士が当たる場所へ一手間加えることを意識するとまとまりやすくなります。
安全性を崩さない確認が長く使うコツ
タントの収納DIYは、作った直後に便利でも、それが走行中や家族利用のなかで安全に使えなければ成功とは言えません。
ダイハツ公式でも、収納物は運転の支障や後方視界の妨げにならないよう、しっかり収納または固定するよう案内されており、この前提を守ることがDIYでも重要になります。
見た目がよくても危険があればすぐ撤去することになるため、便利さの確認より先に、安全性の確認順序を決めておくと、長く使える収納に近づきます。
運転操作を妨げる位置は絶対に避ける
最優先で避けるべきなのは、ペダル操作、ハンドル操作、前方視界、ミラー視界に影響する位置へ収納を増やすことです。
たとえば前席足元の箱、膝横へ張り出したポケット、Aピラー付近の大きな吊り下げ収納は、停車中には便利でも走行中の安心感を確実に下げます。
また、助手席前の収納を大きくしすぎると、乗員の膝まわりだけでなく、乗り降り時の持ち替え動作が増えて結局使いづらくなることもあります。
運転席まわりは“何も増やさないくらいでちょうどよい”と考え、収納を足すなら後席背面、荷室側面、天井の軽量エリアから選ぶほうが安全にまとまりやすくなります。
安全確認の優先順を決める
収納DIYを取り付けたら、見た目より先に安全確認を同じ順番で毎回行うと、不具合を早く見つけられます。
この確認は難しくなく、走る、曲がる、止まる、乗り降りするという基本動作に沿って見るだけでも効果があります。
- ペダルと足元に干渉しないか
- ミラーと後方視界を妨げないか
- ドアやシートの可動を邪魔しないか
- 荷物が揺れて飛び出さないか
- 家族が戻しやすい配置か
- 異音が出ていないか
この順に見ると、単に“付いている”状態から“使って問題ない”状態へ判断が進み、見落としが減ります。
とくに初回の試走では短距離でよいので段差や右左折を含むルートを走り、停車中には分からない揺れや当たり音まで確認しておくと安心です。
チェック項目を施工後に見直す
収納DIYは一度作って終わりではなく、実際に使ってみてからの微調整で完成度が上がります。
タントのように日常使いとレジャー使いが混ざる車では、平日は便利でも休日は邪魔になる配置が起こりやすいため、点検項目を持っておくと判断しやすくなります。
| 見直す項目 | 確認内容 | 対処の方向 |
|---|---|---|
| 揺れ | 段差で動くか | 固定を追加する |
| 異音 | 接触音が出るか | フェルトを貼る |
| 圧迫感 | 視界が狭くないか | 面積を小さくする |
| 出し入れ | 片手で扱えるか | 口の向きを変える |
| 清掃性 | 掃除しにくくないか | 脱着式へ変更する |
この見直しを数回行うだけで、最初は仮設だった収納が日常に馴染み、単なるDIY作品ではなく使える内装カスタムへ育っていきます。
完成を急ぐより、使って直す前提で小さく始めるほうが、タントの収納DIYでは結果的に満足度が高くなりやすいです。
車内が散らからないタントへ近づく考え方
タントの収納DIYで成功しやすいのは、大きな棚を一気に作る人ではなく、純正収納を先に使い切り、足りない場所だけへ軽くて外せる収納を足していく人です。
現行タントは公式情報でも多彩な収納やユーティリティフック、広い室内空間が示されているので、その土台を無視せず、移動線と安全性を残したまま補助収納を組むと、見た目も実用性も崩れにくくなります。
実際の作業では、室内寸法の数字だけで決めず、可動域、視界、後席の膝まわり、荷室ボード下の深さまで実車で確認し、100均素材は試作や軽量部の補助に使い、荷重がかかる部分だけをしっかりした素材へ任せるのが現実的です。
タントの内装収納DIYは、派手な加工がなくても、定位置を決める、小物を浮かせる、床置きを減らすという積み重ねで十分に使いやすくなり、毎日の乗り降りや週末のレジャーまで快適さを底上げしてくれます。



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