自作アームレストは土台・高さ・固定の3点で作ると失敗しにくい|車内になじむDIY設計と仕上げのコツ

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純正の肘置きが低い、細い、短い、あるいはそもそも付いていない車では、運転中に右腕や左腕の置き場が定まらず、長距離で肩や腰が疲れやすくなります。

その不満をまとめて変えやすいのが自作アームレストですが、見た目だけで寸法を決めると、シフト操作やサイドブレーキ、シートスライドの邪魔になり、作ったのに使いにくいという失敗が起こりがちです。

さらに車内のDIYは、家の家具づくりと違って限られた空間に合わせる必要があるため、材料選びより先に、どこに載せるのか、何を避けるのか、どの姿勢で使うのかを整理しておくことが完成度を大きく左右します。

この記事では、自作アームレストを車内に自然になじませるための基本設計、土台材やクッション材の選び方、固定方法の考え方、収納付きに広げるコツ、取り付け後に見直したい安全性まで、内装収納DIYとして実用性の高い順番で整理していきます。

自作アームレストは土台・高さ・固定の3点で作ると失敗しにくい

自作アームレストで満足度が高い形に近づけるには、先に見た目を決めるのではなく、土台の安定感、高さの合い方、固定の確実さを順番に整えるのが近道です。

この3点が揃っていれば、材料が高価でなくても使いやすく、逆に表皮や装飾がきれいでも、ぐらつきや高さ違いが残ると毎回小さなストレスになります。

特に車のカスタムでは、走行中に体がわずかに揺れるため、静止状態では気にならない数ミリのズレが、実際には疲労や操作ミスにつながりやすく、家具以上に設計の優先順位が重要です。

まず用途を1つに絞る

自作アームレストを成功させたいなら、最初に決めるべきなのは形ではなく用途で、肘を置きたいのか、小物を入れたいのか、見た目を整えたいのかを1つ目の目的として明確にするのが基本です。

目的が曖昧なまま作ると、肘置きとしては高すぎるのに収納量は少ない、見た目は立派でもシート横が狭くなるといった、中途半端な仕上がりになりやすくなります。

たとえば軽バンやコンパクトカーでは、純正コンソールが小さいぶん収納を増やしたくなりますが、運転中の腕の置き場改善が主目的なら、箱を大きくするより、接触面の位置と角度を先に作るほうが体感差は出やすいです。

逆に車中泊や仕事車のように、ティッシュ、充電器、メガネ、伝票などを集約したい場合は、肘置き面の快適さだけでなく、フタの開けやすさや中身の取り出しやすさを早い段階で織り込む必要があります。

用途を1つに絞るのは、ほかを捨てるという意味ではなく、優先順位をつけるという意味であり、この順番が決まるだけで寸法、材料、固定方法、表皮の選び方まで自然にブレにくくなります。

肘の高さを先に決める

アームレストで最も体感差が大きいのは高さで、ここが合わないと柔らかいクッションや高級感のある表皮を使っても、肩が上がる、手首が折れる、シフトに触れにくいといった違和感が残ります。

目安としては、いつもの運転姿勢で背中をシートに預け、肩の力を抜いたときに、肘が自然に触れる位置を基準にすると失敗しにくく、わずかに低めから試すほうが調整の自由度も残せます。

高すぎるアームレストは一見ラクそうに見えても、肩を持ち上げた姿勢を固定しやすく、短時間では気づきにくい疲れにつながることがあるため、厚いクッションでごまかすより土台高さで追い込むほうが確実です。

仮合わせの段階では、木片や雑誌、端材、タオルなどで高さを数パターン作り、停車中の姿勢だけでなく、シフトに手を伸ばす動きやステアリング操作の戻り動作まで確認すると、後から削る手間を減らせます。

完成後に高さを下げるのは意外と面倒なので、最初は少し低めに作って、クッションや薄いスペーサーで上げる考え方のほうが、DIYでは調整しやすく現実的です。

土台は揺れない幅で考える

アームレストの快適さは天面より土台で決まり、腕を置いた瞬間に横へ逃げる感触や、段差で小さく揺れる感触があると、それだけで手作り感が強く出てしまいます。

そのため幅を決めるときは、見た目のボリュームだけでなく、床面やコンソール脇の接地面をどれだけ確保できるかを優先し、細い支柱に大きな天板を載せる形は避けたほうが無難です。

特に収納付きコンソールを兼ねる場合は、内部容積を欲張って外寸を広げるほど、シートとの隙間や足元の余裕が減るので、運転席と助手席のどちらからも邪魔に感じない幅に抑える必要があります。

揺れにくさを高めたいなら、下側ほど広く、上側ほど少し絞るような断面にすると安定感と見た目の軽さを両立しやすく、真四角の箱より車内になじみやすくなります。

土台の設計で迷ったら、まずは骨組みを簡単に組んでガタつきだけ確認し、その後で角を落としたり表皮を張ったりする順番にすると、見た目の調整で構造が弱くなる失敗を防ぎやすいです。

クッションは柔らかすぎないものを選ぶ

アームレストの当たり心地は重要ですが、車内で使うクッションはソファのような柔らかさを目指すより、腕の重さを受けても底付きしにくい反発感を優先したほうが使いやすくなります。

柔らかすぎる素材は最初の印象こそ良いものの、腕を載せた瞬間に大きく沈み込み、結果として高さが安定せず、角の位置も曖昧になるため、長く使うほど違和感が出やすくなります。

逆に硬すぎると骨に当たる感触が出るので、理想は土台側でしっかり支えつつ、表面だけ少し吸収する構成で、低反発一枚でごまかすより、適度な厚みのウレタンと薄めの表皮の組み合わせが扱いやすいです。

DIYでは手元にあるクッション材を流用しがちですが、座布団の綿や極端に柔らかいスポンジは形が暴れやすく、見た目が波打ちやすいため、平らな面を保ちたいアームレストには不向きです。

押したときの気持ちよさではなく、腕を置いた状態で高さがどれだけ保てるかを見ると、仕上がりの差がわかりやすく、使い始めた後の満足度にも直結します。

表皮は内装との相性で選ぶ

自作アームレストを後付け感なく見せたいなら、表皮の高級さだけでなく、車内の他の面とどれだけ質感が近いかを基準に選ぶことが大切です。

同じ黒でも、強いツヤのある素材を使うと周囲の樹脂やシート生地から浮きやすく、逆に少し落ち着いたシボ感やマットな質感を選ぶと、手作りでも純正寄りに見えやすくなります。

車の内装は曲面と直線が混ざっているため、表皮は色だけでなく伸びやすさも重要で、角を巻き込む構造なら追従性のある素材のほうがシワを出しにくく、仕上げの難易度が下がります。

また、ドリンクホルダー周辺やシフト周りに近い場所へ置くなら、汚れの拭き取りやすさも見逃せず、見た目重視で布地を選ぶより、日常の手入れまで考えたほうが長く満足しやすいです。

色を合わせる自信がない場合は、あえて完全一致を狙わず、黒や濃いグレーなど車内で孤立しにくい定番色に寄せると、失敗しても違和感を最小限に抑えられます。

固定方法は脱着前提で考える

自作アームレストの固定は、強く留めることだけを考えるより、後から外して微調整できるかまで含めて考えると、DIYの成功率が大きく上がります。

最初から完全固定を狙うと、位置が少し違っただけでやり直しが大変になり、車体側への加工も増えやすいため、仮固定で使い心地を確かめながら詰めるほうが現実的です。

とくにセンターコンソール脇へ差し込むタイプや、既存のボルト位置を活用するタイプは、車両に余計な傷を増やしにくく、後戻りしやすいので、初めての内装DIYと相性が良い方法です。

一方で、置くだけの構造は簡単でも、急な右左折やブレーキでズレると危険が増すため、摩擦材、受け、ストッパー、ボルト留めなどを組み合わせて、少なくとも前後左右の逃げを抑える必要があります。

脱着前提で設計しておけば、表皮の張り替え、クッションの追加、収納部の後付けといった改良も進めやすくなり、一度で完成を目指すより結果的に満足度が高くなります。

収納付きにするかを最初に決める

自作アームレストは、単なる肘置きにするか、収納付きコンソールまで広げるかで内部構造が大きく変わるため、この判断はできるだけ早く済ませておくべきです。

収納を付ける場合は、天面を開閉するためのヒンジ、フタの重さ、箱の強度、開けたときの手の入れやすさまで考える必要があり、後から空洞を足すより最初から箱として組んだほうが無理がありません。

また、収納量を増やそうとして深さを出しすぎると、アームレスト全体が高くなりやすく、結局は肘置きとしての快適さを失うため、車内では容量より取り出しやすさのほうが満足感につながりやすいです。

充電ケーブル、駐車券、コインケース、キーケースなど、入れたい物が明確なら、内部を小分けにしたり、浅いトレーを設けたりするだけでも使い勝手はかなり向上します。

収納を主役にするのか、肘置きを主役にするのかを最初に決めておくと、天板の厚み、箱の深さ、フタの開き方まで判断しやすくなり、形の迷いが一気に減ります。

見た目は角の処理で差が出る

自作アームレストを車内に自然になじませたいなら、最終的に効いてくるのは表面の素材より、角の見せ方とラインの整え方です。

四角い箱のままでも使えますが、角が立ちすぎていると後付け感が強くなり、合皮を張ったときにも突っ張りやシワが出やすく、手作りらしさが目立ちやすくなります。

逆に、天面の前側や手が触れる辺だけでも少し丸めておくと、腕当たりがやわらかくなるうえ、表皮が回り込みやすくなり、車内の既存パネルとも調和しやすくなります。

見た目を整えるときは、全方向を均等に丸くする必要はなく、正面から見える面、ドア側から見える面、乗り降りで当たりやすい面を優先して整えるだけでも印象は大きく変わります。

DIYでは機能を先に仕上げたくなりますが、最後に角の面取り、ラインの左右差、ステッチや継ぎ目の位置まで少し意識するだけで、完成品としての満足感が一段上がります。

設計前に決める寸法とレイアウト

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自作アームレストは、材料を買ってから考えるより、先に車内で採寸と干渉確認を進めたほうが、作り直しを減らしやすくなります。

車の室内は、平らに見えても左右で幅が違ったり、樹脂パネルに緩い曲面があったりするため、直線だけで寸法を決めると実際の据わりが悪くなることがあります。

設計段階で見るべきなのは、長さ、幅、高さだけではなく、動く部品との距離、手の抜け方、膝の逃げ、乗り降り時の足の通り道まで含めた全体のバランスです。

基準寸法は運転姿勢から逆算する

アームレストの寸法を決めるときは、車内の空きスペースから考えるより、普段の運転姿勢で肘が自然に落ちる位置から逆算したほうが、実際の使いやすさにつながります。

先に決めたいのは天面の高さと長さで、高さは肩が上がらない位置、長さは肘が安定しつつもシフトやサイドブレーキへ手を伸ばせる余裕を残す位置を基準にすると考えやすいです。

幅は広いほどラクに思えますが、広すぎると内側へ腕が寄りすぎたり、助手席側へ圧迫感が出たりするため、腕一本分より少し余裕がある程度に収めるほうが車内では扱いやすくなります。

採寸ではメジャーだけでなく、段ボールや厚紙で仮の型を作って視覚化すると、数字だけではわからない圧迫感や見た目の重さが判断しやすく、設計の精度が上がります。

数字を詰める作業に見えても、実際には姿勢の再現が最優先なので、停車中にいつもの座り方を何度も作り直しながら微調整するのが遠回りに見えて最短です。

干渉確認は動く部分から見る

設計段階で見落としやすいのが、静止した見た目では問題なくても、操作や乗り降りの動きの中で邪魔になるケースであり、干渉確認は必ず動く部品から始めるべきです。

とくにシフト、パーキングブレーキ、シートベルトバックル、シートスライド、リクライニングレバー、充電ポート周辺は、少しの張り出しでも使い勝手を大きく落とす可能性があります。

  • シフト操作時に手首がぶつからないか
  • サイドブレーキの引きしろを妨げないか
  • シート前後移動で土台が当たらないか
  • シートベルトの差し込み動作を邪魔しないか
  • 助手席側の膝まわりに圧迫感が出ないか
  • 乗り降り時に太ももや足先が触れないか

この確認を後回しにすると、完成後に角を切る、幅を削る、固定位置を変えるといった修正が増えやすく、表皮まで仕上げた後では作業がかなり面倒になります。

最初の仮置きで問題がなくても、実際に腕を置き、シフトを数回動かし、シートを前後させ、助手席からも確認することで、机上では見えない違和感を拾いやすくなります。

形状は使い方で選ぶ

自作アームレストの形はひとつではなく、何を優先するかで向く構造が変わるため、作り始める前に代表的な形を整理しておくと判断しやすくなります。

高さ調整のしやすさ、収納性、見た目の軽さ、固定のしやすさはそれぞれ相反することがあるので、万能形を探すより、今の車と使い方に合う型を選ぶ考え方が向いています。

形状 向いている使い方 強み 注意点
板+簡易支柱型 まず肘置きを試したい 軽い、作り直しやすい 収納力は少ない
箱型コンソール型 収納も増やしたい 安定感が高い 幅が出やすい
純正アームレスト嵩上げ型 既存部品を活かしたい 加工量を減らせる 固定方法に工夫が必要
差し込みブラケット型 脱着しやすくしたい 車体加工を減らしやすい 受け部の精度が必要

はじめて作るなら、最初から複雑な可動式を狙うより、固定式で寸法と使い心地を合わせ、その後に収納や開閉構造を足すほうが成功しやすく、結果として仕上がりも安定します。

材料選びで仕上がりは大きく変わる

アームレストのDIYでは、材料費を抑えることも大切ですが、安さだけで選ぶと加工しにくさや耐久性の不足が後で表面化しやすくなります。

重要なのは高い材料を使うことではなく、土台、クッション、表皮、固定金具の役割を分けて考え、それぞれに必要な性能だけを持たせることです。

過剰に豪華な素材を組み合わせるより、切りやすく、張りやすく、調整しやすい素材を選んだほうが、自作アームレストでは完成度が上がりやすくなります。

土台材は加工性と剛性のバランスで決める

土台材はアームレスト全体の骨格になる部分なので、見た目より先に、切りやすさ、ねじの効きやすさ、反りにくさ、必要な厚みで選ぶことが大切です。

DIYでは端材や家にある板を流用しやすいですが、強度が足りない材や薄すぎる板は、腕の荷重でたわみやすく、表皮を張ってから不具合が出ることがあります。

土台材 特徴 向いている場面 注意点
MDF 平滑で加工しやすい 直線主体の箱型 水分に弱く粉が出やすい
合板 剛性と扱いやすさのバランスが良い 初めての土台づくり 切断面の処理が必要
集成材 見た目が整いやすい 木目を活かす仕上げ 重量が増えやすい
樹脂板 軽量で水に強い 軽さ重視の構造 固定方法の工夫が必要

迷ったときは、過度に薄い板で軽量化を狙うより、必要十分な厚みの合板などでまず土台を安定させたほうが、仕上げや固定の工程まで一貫して作業しやすくなります。

また、ビスを打つ位置やヒンジを付ける位置があるなら、後で割れやすい材より、ねじ保持力のある材料を選んでおくと、長期使用でのグラつきも抑えやすいです。

クッション材と表皮は組み合わせで考える

アームレストの触り心地は、クッション材だけで決まるのではなく、その上に張る表皮との組み合わせで大きく変わるため、単体評価ではなくセットで選ぶ意識が必要です。

伸びにくい表皮に厚いクッションを合わせると角が張り込みにくくなり、逆に薄い表皮に柔らかすぎるスポンジを合わせると面が波打ちやすく、見た目が落ち着きません。

  • 適度な反発のウレタンは肘置き向き
  • 低反発は表面の補助として使うと扱いやすい
  • フェイクレザーは拭き取りやすく車内と相性が良い
  • 伸縮性のある表皮は角の処理がしやすい
  • 厚手素材は高級感が出るが曲面でシワが出やすい
  • 色合わせに迷うなら黒系や濃灰色が無難

手触りだけで選ぶと使用中の沈み込みやシワで後悔しやすいので、余った端材で小さな試作を作り、押した感触と張り込みやすさを両方確かめてから本番に入ると失敗を減らせます。

見た目を一段上げたい場合も、いきなり難しいステッチを増やすより、素材同士の相性を整えたほうが結果が安定しやすく、DIYらしい粗さも出にくくなります。

あると作業が安定する工具を揃える

自作アームレストは大がかりな木工機械がなくても作れますが、最低限の工具が揃っているかどうかで、精度と作業時間、仕上がりの差がはっきり出ます。

特に重要なのは、正確に測る道具、直線を出す道具、仮固定する道具であり、切る工具そのものより、ズレを抑えるための下準備のほうが完成度を左右しやすいです。

メジャー、差し金、マスキングテープ、クランプ、紙やすり、カッター、ドライバー、電動ドリルがあるだけでも、試作から本組みまでの流れがかなり安定します。

表皮を張る工程では、接着剤の塗りムラを抑えるヘラやローラー、押さえ込み用のクリップ類があると作業しやすく、見た目の均一感も出しやすくなります。

高価な工具を増やすより、今ある道具でどこまで精度を出せるかを考え、必要なところだけ買い足すほうが、内装DIYではコストも無駄になりにくいです。

自作アームレストの作り方

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作り方そのものは複雑ではありませんが、順番を誤ると小さなズレが積み重なり、最後の仕上げで辻褄が合わなくなることがあります。

そのため、自作アームレストは一気に完成まで進めるより、型取り、仮組み、仮設置、仕上げ、固定の順で段階的に詰めたほうが、車内に合う形へ持っていきやすくなります。

特に車の内装は一発勝負の採寸が難しいため、試作品を前提にした工程を組むことが、結果として最短で満足しやすい作り方につながります。

型取りから仮組みまでは軽い素材で進める

最初の型取りでおすすめなのは、いきなり本番の木材を切るのではなく、段ボールや厚紙、薄い板材など軽い素材で外形と高さを仮決めする方法です。

この段階なら、数ミリ単位の修正や角度のやり直しが簡単で、車内に何度も持ち込んで確認できるため、採寸ミスをその場で吸収しやすくなります。

仮組みでは、天面の位置、土台の幅、シフトやシートとの距離を優先して確認し、見た目の丸みや表皮の色は後回しにすると、判断軸がぶれません。

本番材へ置き換えるときは、仮型の線をそのまま写すだけでなく、厚みが増えることで生じる内外寸の差も見直す必要があり、ここで一度だけでも再仮置きすると精度が上がります。

急いで木材を切り出すより、仮組みの完成度を高めたほうが、結果として削り直しや表皮の張り直しが減り、作業全体が整いやすくなります。

張り込みは順番で見た目が変わる

表皮の張り込みは素材の良し悪し以上に順番が重要で、広い平面を先に決め、次に側面、最後に角と折り返しを処理する流れにするとシワが出にくくなります。

先に角を無理に引っ張ると、面の中央に余りやヨレが集まりやすく、修正しようとして接着面を何度も触ると、表面の清潔感まで損なわれてしまいます。

  • 天面中央を基準に位置を決める
  • 左右の引っ張り量を揃える
  • 曲面は少しずつテンションをかける
  • 見えにくい裏側へ余りを逃がす
  • 角は一度に畳まず段階的に処理する
  • 接着後は十分に押さえて浮きを防ぐ

見た目を整えたいなら、継ぎ目をどこに隠すかも重要で、乗車位置から見えにくい面や、既存パネルの境界に近い位置へ逃がすと、後付け感を抑えやすくなります。

DIYでは完璧な無縫製を目指す必要はなく、シワを減らすこととラインを揃えることを優先したほうが、全体として上質に見えやすいです。

収納付きにするときは箱よりフタから考える

収納付きコンソールとして自作アームレストを作る場合は、箱の容積から考えるより、まずフタとして使う天面のサイズと開閉方法から決めたほうが全体がまとまりやすくなります。

なぜなら、肘置きとして最も重要なのは天面の位置と感触であり、収納量を優先して箱を先に大きくすると、開き方や支点が不自然になりやすいからです。

検討項目 優先して見る点 失敗しやすい点
フタの長さ 肘が安定するか 長すぎて開閉しにくい
ヒンジ位置 手を入れやすいか 内装に当たる
収納の深さ 取り出しやすさ 高くなりすぎる
内部仕切り 中身が散らからないか 細かくしすぎて使いにくい

実際には大容量より浅く広い収納のほうが使いやすい場面も多く、駐車券やケーブル類のように頻繁に触る物を入れるなら、フタを大きく開けなくても取り出せる構造のほうが便利です。

収納付きにする場合でも、まずは肘置きとしての高さと安定感を完成させ、その寸法を崩さない範囲で内部を作るほうが、使用感と収納性の両立がしやすくなります。

取り付け後に見直したい安全性と使い勝手

自作アームレストは取り付けて終わりではなく、実際に走らせてみて初めてわかるズレや違和感を細かく修正することで、完成度が一段上がります。

とくに車内のDIYでは、静止状態で問題がなくても、ブレーキ時の荷重や段差の振動で動きが出ることがあり、安全面の確認は見た目以上に優先すべきです。

また、サイドエアバッグ装備車やシート周辺にセンサーがある車では、近くの部位をふさがないこと、操作や乗員保護の妨げにならないことを意識した配置が欠かせません。

固定後は安全面を優先して点検する

取り付け後の最初の点検では、触り心地や見た目より先に、安全に関わる項目を一つずつ確認することが大切です。

車内のカスタムは快適性を高める目的で行うものですが、固定が甘い状態や、純正装備の動きを妨げる状態では本末転倒になってしまいます。

  • 急ブレーキで前後にズレないか
  • 左右の力でひねっても土台が浮かないか
  • シートベルトの着脱を邪魔しないか
  • シフトやパーキングブレーキの操作を妨げないか
  • シート側面や背もたれ外側を覆いすぎていないか
  • 配線やソケットを押しつぶしていないか

特にシート周辺に近い構造では、見えないところで配線や可動部に干渉している場合があるので、見た目が収まっていても、触って確かめる工程を省かないことが重要です。

固定力に不安があるなら、表皮や装飾を追加する前に一度外して補強し、普段使いの安全性を優先したうえで仕上げを詰めるほうが安心して使えます。

走行テストは短距離でも内容を決めて行う

取り付け後の走行テストは、なんとなく乗ってみるだけでは改善点を拾いにくいため、確認項目を決めて短距離でも丁寧に行うことが効果的です。

実走では、停車中には気づかなかった肘の滑り、段差でのビビり音、交差点での身体の逃げ、シフト動作の窮屈さなどが見えやすくなります。

確認場面 見るポイント 改善の方向
発進と停止 前後ズレ、腕の滑り ストッパー追加、表皮変更
右左折 横揺れ、肘の逃げ 天面幅や角度を調整
段差通過 ビビり音、浮き 接地面や緩衝材を追加
駐車操作 手の抜け、体のひねり 長さや前端形状を修正

このとき、良い点だけでなく、小さな違和感を必ずメモしておくと、次の修正が具体的になり、感覚だけで作り直す無駄を減らせます。

満点を一回で狙うより、走行テストで一つずつ不満を消していくほうが、DIYでは確実に使いやすい一台へ近づけます。

長く使うための補修と改善を前提にする

自作アームレストは完成直後が最終形ではなく、使いながら少しずつ改善していく前提で作ると、長く満足しやすくなります。

よくある変化としては、クッションのへたり、表皮の浮き、固定部の緩み、腕が当たる部分だけの摩耗があり、どれも早めに手を入れれば大がかりな作り直しを避けやすいです。

そのため、裏側の固定方法を見直しやすくしておく、表皮を張り替えやすい構造にする、天面だけ交換できるようにしておくなど、補修しやすさを設計に入れておく価値があります。

また、使ってから気づくのは収納の不足より、スマホ置き場やケーブルの逃がし、ドリンクとの干渉といった細かな使い勝手であり、こうした点は後付けの小改良でも十分改善できます。

DIYの強みは既製品に合わせることではなく、自分の車と使い方に合わせて育てられることなので、最初から改良余地を残す考え方が、結果として完成度を高めます。

納得できる自作アームレストに仕上げるために

自作アームレストで大切なのは、豪華な素材や複雑な構造をいきなり目指すことではなく、まず土台が揺れないこと、高さが自然であること、固定が確実であることの3点を外さないことです。

そのうえで、収納を付けるのか、肘置きに絞るのか、純正風に見せたいのかを整理し、型取りと仮組みを丁寧に進めれば、車内に自然になじむ一台へかなり近づけます。

材料選びでは、土台材の剛性、クッションの反発、表皮の伸びやすさを役割ごとに見分け、見た目を急ぐより、張り込みや固定を含めて調整しやすい組み合わせを選ぶのが結果的に満足しやすい方法です。

完成後も、走行テストで気づいた違和感を小さく修正し続ければ、既製品では得にくい、自分の姿勢と使い方に合ったアームレストへ育てていけるので、内装収納DIYとしても非常にやりがいのあるカスタムになります。

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